« 目から鱗のシカゴ美術館ツアー1 | トップページ | 目からうろこのシカゴ美術館ツアー3 »

2010年6月15日 (火)

目から鱗のシカゴ美術館ツアー2

昨日の続きです。

天から降ってきたような幸運で、

芸術家の先生に専門的な説明を受けながらシカゴ美術館を見学することになった夫と私。

P1000765

昨日は、紀元前からルネッサンスに入る頃までの作品をご紹介しました。

できれば昨日の記事からご覧頂くと、歴史の流れがよく分かります。

今日は、ルネサンス期(14-16世紀)からです。

P1000793

                    ピンボケですみませーん。(汗)

このMononiの1551~2年の絵のような肖像画が、この時代多いのですが、

当時はまだ写真が無かったので、

お見合い写真のかわりに使われることがよくあったそうです。

この時代の絵は、昨日の記事で説明したように、まず升目に線を引き、

下絵を描き、色を何回も重ねて長い時間と工程をかけて描いてあります。

絵の具はまだ高価なものでしたので、今のお金に換算したら、

このような絵を一枚書くのに100万円くらいかかった、ということです。

この時代、ヨーロッパの国は海外貿易に出て富豪が多く生まれていた時で、

お見合い写真代わりの肖像画に大金を使うゆとりがあったのです。

この頃絵の具は今のようにチューブに入っていて持ち運べる物ではなく、

絵の制作はアトリエでのみされていました

これが、後に手軽に持ち運べる絵の具が出来ると、

屋外で自由に絵を描くようになり、また、安価になったことで使う色の種類も増え、

モネのような有名な印象派のような絵が描かれるようになります。

P1000797

これは、スペインのエル・グレコの1610年頃の作品です。

これは、案内して下さった画家の先生がおっしゃるには、「すごい下手くそ」な絵。(笑)

プロは普通真っ白というのは使わないのに、彼は白を使っているし、

科学的バランスも何もなく、この時代の写実的な他の絵とは一線を画しているということ。

それでも人を惹きつけるものがあるので、この人の絵は130億円もするとか。

P1000783

さて、この辺で「16世紀のマーティン・ルーターの宗教改革があり、

プロテスタントが興ってエロティズムが描かれるようになりました。

ところがカトリック教会側は、かえって宗教改革に対抗してどんどん宗教画を

描かせるようにもなりました。」

この辺が、イタリアの教会に行くと見られるミケランジェロ等の宗教画のこと

なのでしょうね。

この辺りの話は、カメラの調子が悪くて写真がないので、これ以上書けません。(泣)

ということで、ミレーに飛びます。ミレーは「落穂拾い」で有名な画家ですね。

ここでカメラが直って本当に良かった~!

P1000799

ミレー(フランス)1871~74年の作品です。

何が今までと違うと思いますか?

そうです!とうとう画家が屋外に出たのです

チューブの絵の具が出来、このような田舎の畑の中で絵を描くようになりました。

この人は、「専門的に言うと絵は下手だけど、何とも言えない温かみがあって、

表現力がある。」

お金が無かったのか、色が少なくて暗いです。

ナポレオンの戦場に付いて行ってナポレオンを描いていた画家がいるのですが、

その人は絵の具を1000色も持っていたということですから、

お金があれば、もっと色を使っただろう、ということ。

P1000804

これもミレーの作品です。

P1000802

これは、マネの1865年の作品です。

マネという人は、印象派の元を作った重要な画家ですが、

娼婦の絵を描いて不謹慎だということで、

ルーブル美術館のサロンに一生入ることが出来ませんでした。

P1000806

        Henri fantin-Latour   フランス、1867年作(明治維新の年ですね。)

そこで、このマネの肖像画を友人のラトウが描いて、

本人の代わりに肖像画だけサロンに入れてあげたのでした。

ラトウの粋な計らいですね。

すみません。このシカゴ美術館訪問記、とても長くなります。

なにせ、プロの詳しい解説付きだったので、

せっかくだからブログを使って記録しておきたい。面白い話が一杯ですからね~。

明日はとうとう人気の印象派です。

« 目から鱗のシカゴ美術館ツアー1 | トップページ | 目からうろこのシカゴ美術館ツアー3 »

シカゴ観光」カテゴリの記事

コメント

大変おもしろく拝見しました。クリックもしました。過去のブログも読みましたが、写真がたくさんあって楽しく、イエローとかジャップもでてきて。犬もいて、今回はアート。うーむ。では、秋はシカゴ美術館の日本館がリニューアルします。
写真と読みやすい文章で、次回を楽しみにしています。では。

Nori様
ご案内本当にありがとうございました。^^
本当に楽しかったです~!
あまりにも素晴らしい経験で、記録するためにブログに書くことに致しました。
せっかくだから忘れる前に書いておきます。
間違っているところがありましたら教えて下さい。
覚えていることだけ(とうよりメモがあるところだけ)書いているので流れが悪いかもしれませんが、すみません。
大雑把ですが、お許しくださいね。

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1326032/35271627

この記事へのトラックバック一覧です: 目から鱗のシカゴ美術館ツアー2:

« 目から鱗のシカゴ美術館ツアー1 | トップページ | 目からうろこのシカゴ美術館ツアー3 »

2017年11月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30    

ユーザー

  • ユーザー

inochi

  • inochi
    クリックで救える命がある。

counter

  • カウンター by  HomePage Counter
無料ブログはココログ